※注意:グロテスクな表現や、暴力的表現を含みます。(今回、やや多めです。)
※第一章から読んでいただくことをお勧めします。(下にリンクあり)
※ここら辺から亜種が出てきますが、苦手な人は注意してください。
………こうして、たったの一分で準備を終えて(みんな、ほぼ身一つだし)出かけようとしたとき……。
「そういえば、どこに行くの?」
さっきまで、やたらハイテンションだったメイコさんが訪ねた……。
「そういえば……。」
「どこ行くんだっけ……。」
案の定、カイトさんも、レンも、分かってない……。私も……。
「「「「…………………………。」」」」
「な……なんで、私なの!?」
リンちゃんがあわてる……、けど―――
「言ったのはリンちゃんだよ……。」
「確かにそうだけど………。」
私が返すと、黙りこくっちゃった………。どうしたらいいんだろう?
「とりあえず、街に出てみればいいんじゃない?」
「レン、俺が言おうとしたのに………。」
「とりあえず、カイトは、黙って。」
ってことになったけど――
「その……、元はメイコさんですよね……。」
「……………………。」
「図星ですね…………。」
「……………………。」
レンの問いかけにもスルーしたかと思うと………。
「さっ!!いっくよ~~っ!!」
と、意気揚々と街に向かう人を前に――
「「「「完全スルー………。」」」」
私たちは、呟いた………。
-----------------------------------------------------------
「美紅……………お前……………昨日何人殺した……………。」
「ざぁぁぁぁぁぁぁっと、二百人くらい。」
「………………………お前………………………軍が何人か……分かってる………のか?」
「分かってるわよ。」
「二百人は、多すぎるってわからなかったか?少なくとも五十人で、一日はもつだろうが………。」
「う~~~ん。殺っちゃったから、仕方ないわね☆」
「………………………………………………………。」
「それが言いたかっただけなのかしら?」
「……………そんなに、早く出番がほしいのか?」
「もちろん。」
「……………………………、燐、煉、状態はどうだ?」
「特に異常はないみたいで――――」
「いや、煉!『分身』が動いてる!」
「動いてるだってぇぇぇっ!どっちに動いてるんだ!?」
「街の方向。」
「……………変なことさせるなよ……………。美紅、もう少し待ってろ……………。」
「まったく、仕方ないわね……………。」
「「「それは、こっちのセリフだ………。」」」
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街に着た時には、すでに騒ぎが起きていた。
「………これって、一体………。」なんなの………?
何人もの人が、暴動を起こしている……。それを、止める人たちもいるんだけれど、ほとんど効果がないみたい……………。
「気持ちもわかるが、こんなことしてても仕方がないだろ!」
「うるさい!!奴らに何もかも奪われてしまったって言うのに………、次は散々弄ばれ、心も滅茶苦茶にされたあと、殺されるんだぞ!!!」
「だからって、今から壊れてどうするんだよ!!このままだったら、お前も王族の仲間入りだぞ!!!」
「つまり……、自分の番が来るのが怖くて堪らないんだね…………。」
「リン………大丈夫?」
「うん……。」
なんか、やけにリンちゃんとレンが、(いろんな意味で)あってるような気がするのは――――って、
「こんな一気に起きるものなの?なんか、タイミング良すぎじゃない?」
「確かに、ミクの言う通りだ。二、三人ならともかく、十、二十人もいるのなら、絶対なんかあったはずだ!」
「兄ちゃん、よくわかったのぅ」
「「「「「だっ!誰!!??」」」」」
後ろを振りむくと、黄色いポニーテールをした人が…………しかも、私と同じくらいの女の子……って、さっきの声は?
「ネルちゃん、ひさしぶり!!」
「メイコさん!よかった~、まだ生きてたんだね。」
もしかして…………、
「「メイコさん、」」レンとハモったので――、
「もしかして、知ってるんですか?」レンが言った。
「えぇ、一年くらい前に、私を助けてくれた恩人よ。」
恩人………、って、メイコさんもだったの?
「こ、この子が!?」
「カイトさん、失れ――」
「『この子が!?』って、失礼ね!外見だけで決めないでよ!」
なんか、カイトさん、フルボッコされすぎ………。
「……………、とりあえず、青いツインテの子が、ミク。黄色いショートの子が、リン。もう一人、(髪が)黄色の男の子が、レン。そして、さっき『この子が!?』って、失礼なことを言ったバカが、カイトよ。」
「……………昨日からず~っとフルボッコだな………。」
やっぱり、カイトさんだけ落ち込んでました。
「あたしは、ネル。この街はずれで、ひっそりと武器屋やってるよ。半人前だけどね……。」
武器屋って――
「ぶ…武器屋!?」
「ほんとに!?」
驚かないわけがない……。
「そうよ、彼女が偶然近くにいたから、助かったの……、ホントにすごいんだから。武器のスキルはイマイチだけど。」
「悪かったわね……。」
とかいいつつ、微笑んでる。ほんとは、嬉しいんだね。ほめられたこともだけれど、再び生きて再開できたことが。
「そういえば、さっき言ってたのって、一体どういうことなんだ?」
カイトさんが、『さっきのこと』について聞いたけど、どっちなんだろう?
「あぁ、さっきの声は、ちょっとした特技、なぜかしら、そういう声が出せるんだよね~。」
「そっちじゃなくて……………。」
やっぱり、『そっち』だったようです。
「あぁ、実はね、昨日二百人もの人々が蓄殺されたって情報が出回ってて…………。」
「あぁ、それでね…………。って!二百人もだってえええええええええぇっ!!!!!」
「ちょ、カイト落ち着いて!!」
カイトさん、暴走警報発令―――――っとか思ってる場合じゃない…………
「二百人も殺されたの!!!???」
「……………らしい……よ…………。」
もはや、あり得ない………。基本的に、畜殺するのは真夜中だって聞いてるから、五~六時間でそんなに殺したってことになる…………。
「だから、いつもよりも暴動がケタ違いなの。」
「そんな………。」
悩んでるのは、リンちゃんだけではなかった。
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『ミク……あなたは、この世界を変える使命を背負っている………、』
今朝見ていた夢で、お母さんはそう言っていた。
『その五人全員が、僕らが、自分たちの分身だと思ったのだろう………』
『五人全員を異世界に追いやろうとしたのには理由がある。五人は、ある種の力を持っていて、――――自分たちは滅ぼされてしまうということを知っていたんだ。』
あくまで、自分の勝手な推理と言っていたけど、カイトさんもそう言っていた。
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「ねぇ………あのさ…………」
「ミク、どうしたんだ?」
みんなが、心配した顔で見つめてくる………、自分の中では、行っていいのかどうなのか、まだ不安が残っていた………。
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『いつか、みんなに幸せが来ますように。』
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――私は、しっかりと、心に決めた。――
――「世界を変えようよ!!」――
【呪界二次創作小説】 Music desired 第六章 革命の引き金
こんばんは、何気に二週間以上経ってるのに完成してなくて構造ができたと思ったら宿題に追われ今も追われている霧田です。(長いw)
待ってくださってた方々、大変お待たせしました。やっと書けました。
一か月以上あいてしまっていたので、ここからハイペースで行くつもりですけど………途中でぶっ倒れたらすみません。(倒れる前に謝っておきます。)
今回から、亜種が出てきますが、十人も、二十人も出すつもりはないです。亜種苦手の方、ご安心を。亜種好きの方、すみませんorz
元になった曲『呪界』 http://piapro.jp/content/vxz8wz3xb6hhlanw
前 第五章「世界を変える力」http://piapro.jp/content/y7x7w9yo4f610ktn
次 第七章「美紅、襲来」 http://piapro.jp/content/9hptgrnys6qr52n4(2009/09/26 11:55)
追記 (2009/12/02)
予想以上に長くなりそう&途中で別シリーズ乱入ということで、ブクマにまとめました。
http://piapro.jp/bookmark/?pid=KiritaP&view=text&folder_id=103652
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苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
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