肌寒い風 早い黄昏
枯れ葉が転ぶ からからと
手を伸ばしては 行方なくして
繋ぐ勇気が足りず
振り放けば 木立のトンネル
空色 葉の色 同じね
振り向いた顔に 足止める
紅葉が ひらり舞う
燃えるよ(う)な 赤色の 映る瞳
細めて すき、と 微笑んだ
その日から「すき」という言葉だけが
鮮烈に真っ赤に見える 君のせい
赤く埋もれた 小道を選び
並んで歩く からからと
ゆるく繋いだ 指に収まる
細い 揃いの指輪
紅葉の赤さは 過ぎてきた
夕焼け小焼けの日の数
明日はきっと晴れになると
信じた夜の数
燃えるよ(う)な 赤色に 頬を染めて
私も すき、と 俯いた
その日から「すき」という言葉だけが
鮮烈に真っ赤に見える 君のせい
燃えるよ(う)な 赤色の 映る瞳
細めて すき、と 微笑んだ
その日から 一面の 紅葉色に
出会う度 重ねるの 君のことを
燃えるよ(う)な 赤色の 小指の糸
絡めて 二人 微笑んだ
その日から「すき」という想いの色
変わらずに真っ赤に光る 君のせい
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想