『ああ、世界よ』
ベランダの手すり 肘をついて
遠き山々 香る西風
雲 果てしなく続き
照りつける太陽の光はきつく
身体の中 魂を刺激する
下校の子供達 幸せの叫び
車が急ぐ ゆっくり行けよ
空 宇宙まで届く
衰えを知らない西日はまだきつく
生命の息吹き 声を限り叫ぶ
目の前を見ろ 見えるように見ろ
お前の能書きは置いといて
見える内に見ておけ
ああ、ああ、ああ、世界よ
ベランダに広がる世界
これが自分の生きる世界
マンションの5階 地方のどこか
時間は流れ 稲穂は揺れる
川 海を目指して
風の奏でる歌に耳を澄まし
新しい旋律 口ずさむ
おじいさんと犬 おばあさんと犬
お父さん肩車 お母さんと手を繋ぎ
夢 叶わないのが夢
そんな言い訳しなくても良い
そんなの誰も 覚えてやしない
目の前を見ろ 見えるように見ろ
偉人達の言葉は置いといて
見たいように見れば良い
ああ、ああ、ああ、世界よ
ベランダに広がる世界
これが自分の愛する世界
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