太陽が少し傾いたら
秘密のお茶会始めましょう
おろしたてのティーカップ使い
上品な紅茶を注いで

テーブルメイクもぬかりはない
綺麗なお花で飾り立てて
お客様をお迎えにあがる
黄昏色したカブリオレ

首元彩る蝶ネクタイ
ぴんと背筋張るツバメの尾に
手綱を握る白い手袋
後は君が乗るだけだよ

車輪の音に耳を澄ませば
あっという間に世界が回る
ようこそ此方へ歓迎する
甘いお菓子はとっておき

赤い林檎の皮を
銀のナイフで剥き
刃肌に滑らせ
刻むそっと優しく

歌を口ずさんでは
リズム隠し味に
鍋で暖めるよ
焦げてしまうほどに


じっくり寝かせて時を待とう
生地の卵が火照るまで
ダンスを踊ればすぐに過ぎる
美味しくなるようおまじない

仰ぎ見れば微笑む三日月
夕闇の嘘が始まりだす
もうすぐ黒い扉が開き
甘いお菓子が顔を出す

酸味僅かに香る
黄金色の果実
綿のようなクリーム
お皿に軽く盛り

一目で恋に落ちる
心溶かしていく
骨も抜けてしまうよ
魅惑のTorta di Apple

口の中に広がりだすよ
溢れ満たす幸福の波は
脳髄の奥が
鈍く痺れる程の陶酔さ

(おかわりは如何ですか?)

赤い林檎の皮を
銀のナイフで剥く
長く伸びたリボン
食べてしまいましょう

赤い林檎の蛇が
僕の口から少し
舌をのぞかせては
見てるよ君のこと

一口食べたら逃げられない


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

黄昏アップルパイ

文字数引っかかったので歌詞だけ別口投稿失礼いたします。

ご使用になりたい方がいらっしゃいましたら御自由にドゾ。


動画できました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3143217

閲覧数:548

投稿日:2008/04/29 22:51:07

文字数:589文字

カテゴリ:その他

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