【傀儡師が騙る物語】
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「よく知られたおとぎ話。」
「幕が開(あ)けば舞踏会。」
「灰色を纏う少女が、」
「願えば奇跡が起きる。」
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眠ろう、眠ろう
そっと、瞳 閉じてーー
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欲しいものがあるの、会いたい人がいる
まだ足りないから 小さく手叩いた
だけど今日から二度と 我儘は言わない
意地悪なままじゃ、王子様にきっと
嫌われてしまう
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「傲慢な姉が叫んだ。」
「『その靴は私のモノ』。」
「灰被りだった少女が、」
「世界に選ばれただけ。」
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あのね、あのね
ヒロインなんて、いないーー
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喜劇を掴むため 悲劇を演じるの
愛されたいと請う 惨めなパペットね
撒いた餌に飛びつく、若い王子様と
沸いた観衆に お姫様はきっと
不敵に笑う
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手の届かない場所 芽を吹いた奇跡は
窕(うつろ)の少女を 救うためのヴィスタ
眠る頃聞いてた、綺麗な物語
最後のページに 記されたものは
誰の終幕?
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欲しいものがあるの、会いたい人がいる
まだ足りないから 小さく手叩いた
だけど今日から二度と 我儘は言わない
意地悪なままじゃ、王子様にきっと
嫌われてしまう
語られたものは とある傀儡師(くぐつし)の
まやかしの歌ーー
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