【傀儡師が騙る物語】

a
「よく知られたおとぎ話。」
「幕が開(あ)けば舞踏会。」
「灰色を纏う少女が、」
「願えば奇跡が起きる。」

b
眠ろう、眠ろう
そっと、瞳 閉じてーー

s
欲しいものがあるの、会いたい人がいる
まだ足りないから 小さく手叩いた
だけど今日から二度と 我儘は言わない
意地悪なままじゃ、王子様にきっと
嫌われてしまう

a
「傲慢な姉が叫んだ。」
「『その靴は私のモノ』。」
「灰被りだった少女が、」
「世界に選ばれただけ。」

b
あのね、あのね
ヒロインなんて、いないーー

s
喜劇を掴むため 悲劇を演じるの
愛されたいと請う 惨めなパペットね
撒いた餌に飛びつく、若い王子様と
沸いた観衆に お姫様はきっと
不敵に笑う

s
手の届かない場所 芽を吹いた奇跡は
窕(うつろ)の少女を 救うためのヴィスタ
眠る頃聞いてた、綺麗な物語
最後のページに 記されたものは
誰の終幕?

s
欲しいものがあるの、会いたい人がいる
まだ足りないから 小さく手叩いた
だけど今日から二度と 我儘は言わない
意地悪なままじゃ、王子様にきっと
嫌われてしまう


語られたものは とある傀儡師(くぐつし)の
まやかしの歌ーー

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

傀儡師が騙る物語

西洋の風景が浮かぶ三拍子のリズムと
レトロな雰囲気。
少し悲しく、強気な内容にしてみました。

ヒロインの幸せを切り取ったとしたら
残った余白は捨てられてしまうのでしょうか。

閲覧数:146

投稿日:2020/09/07 04:05:10

文字数:522文字

カテゴリ:歌詞

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