1A
巡る望月 轍(わだち)を照らす
密やかに訪ねた数だけ
深くなる溝 車が揺れる

1A
手繰る襲(かさね)と焚かれた香が
狩衣(かりぎぬ)と重ねた数だけ
交ざり合う色 御簾(みす)から覗く

1B
宵の帳(とばり)を請うる溜息
遣(や)らずの雨を願う明け方

1S
交わした文(ふみ)は束になり
触れた肌の温もりさえも
糧として燃え上がる


2A
乱れた御髪(おぐし)と 囁く声音が
絡まって深まる秘め事
駆け引きもせず 溺れて落ちる

2B
闇の灯りに溶ける陶酔
咬まれた首をなぞる唇

2S
甘えた腕に口付けて
頬を撫でる指先までも
火傷する程に熱く


C
薄く消え行く月の残光
無慈悲な朝と疎う東雲(しののめ)


3S
冷たい明けの衣擦れに
今宵もお待ちしておりますと
涙を隠して縋る 逢瀬

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

逢瀬

艶やかな古典的恋愛。

閲覧数:74

投稿日:2019/01/12 00:54:09

文字数:353文字

カテゴリ:歌詞

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