蒼く沈む海に風の声が響き逝く
黒く光る海の果てはこの心招く
只時は言葉を消して留まる足元の熱を奪う
今軋む骨の痛みやがて褪めていく程の
深い闇の中へ途惑いも持たないまま
この背中に感じるのは忘れた筈の幼い記憶なのか
波の光がやがて閉じた瞳を照らして
愚かさを我に示す
それは生の証
乱れる白い飛沫の中に身を任せながら
湧き上がる矛盾の調べを
掻き揚げた髪は求める
まだ終わりではない
まだ始まっていない
まだこの想いは
昇り行く月から包み往く蒼茫
ここにまだそれはある
Moon light opens the door I had closed so tightly
Moon light shows my soul I had lost back
I am confused again
やがて放たれた狂気は行く場所を見つけ
壱つの姿になって心を覆い尽くす
取り戻したはずの想いは?
狂った現実に隠されて見えない
やがて無くした筈の痛みを感じ始め
二人の自分を抱いて後ろへ歩き始める
「またどこにも往けないのか」
氷の月は只天から見下ろす
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