広い空なんて、僕にはいらないよ
この心地よい空間に閉じこもっていたい
外の世界なんて、僕は知らない
ただずっとここに・・・


眩しい朝日が顔を照らす
目覚めるたびに憂鬱になる日々
遠くから聞こえる
「おはよう」「いってきます」
耐えられなくなってシーツに顔をうずめた

こんなはずじゃなかった
もっと、もっと出来たはずなのに
少しずつ動けなくなっていく
だって、だってと言い訳ばかり


広い空なんて、僕にはいらないよ
この心地いい空間に閉じこもっていたい
外の世界なんて、僕は知らない
ただずっとここに・・・


沈んだ夕暮れ窓から見える
今日が終わると安心するんだ
廊下から聞こえた
「ただいま」「おやすみなさい」
何も出来ない　布団へとダイブする

こんなとこにはいたくない
待って、待って置いてかないで
少しずつ動けなくなっていく
そっか、僕は「イラナイコ」


狭い海だって、僕には丁度いい
この心地いい空間に閉じこもっていたい
外の世界だって、僕は無関係
ただずっとここに・・・


ただの強がりだって
嘘のやさしさだって
ちっぽけな僕の幸せ
誰にも邪魔されたくない


広い空なんて、僕にはいらないよ
この心地いい空間に閉じこもっていたい
外の世界なんて、僕は知らない
ただずっとここにいたいだけ

ああ誰かが笑ってる
閉め切った暗い部屋の中で
閉じこもる僕を嘲笑っているのだろう
いつか、いつかこの広く青い世界に
飛び出せる日が来るのかな・・・