優しい素直なあの子はもういない
残ったのは安っぽい自尊心をもった女の子
「わかんない、理解できない」
協調したくない
一人、部屋で泣いて
膝を抱えて
小さいころから孤独が美しいと思ってた
誰もいない家、絵を描いて、ギターとピアノとお話
メルヘンでメンヘラな性格の出来上がり
一人が好きとか言ってるわりには、
「寂しい、寂しい」っていって
一人でいるべきの夜も、誰かと一緒で楽しいねって
頭を空っぽにしながら
嫌なことにも目をそらせた
言い訳と嘘を重ねて、
努力も怠惰に呑まれて
嫌いだ、嫌いだ、と
辛い、辛い、逃げる、逃げる、
都合のいいようにあの人の言葉を思いだし、
勝手に救われて、勝手に幸せで
死んだあの子も正当化して、
綺麗な思い出だと音と言葉に閉じ込めて
嘘を織り交ぜて、雨に濡れて、救われた気になって
世界よ終われと、願っている
責任の追及も、何もかも
苦しみも幸せもごちゃごちゃに混ぜて
本当も、抱えきれない闇も
どうせみんなそうなんだから
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