「さみしさは怪物」
不安で夜も眠れなくなったんだ、回想。
不安定な日々に慣れてしまっていた、溺れる。
幸せの形は長方形だった、痛いな。
心に芽生えてる劣等感が今、僕を蝕んだ。
叫びたい思いを胸に仕舞い込んだ。
唯、笑っていた。
偽りの言葉で必死に匿った。
まだ、まだ、まだ。
触れれば壊れる花瓶のようでした。
すぐ、溢れる。
棘のある花には美しさがあった。
優しさが悲しいんだ。
夜に潜んだ怪物は、いつしか僕らを喰らうんだ。
何処から産まれるんだろうな。
僕を喰らった怪物は、歪な笑顔を見せるんだ。
そんなに嬉しいのなら、残さずちゃんと食べてくれ!
のらりくらりと彷徨っている僕は、
だらりだらりと日々を葬る。
ふらりふらりと微睡んでいる僕は、
いつかいつか何処かで眠るだろう。
人のなりした怪物が、何処か近くで視てるんだ。
爛れた生活の総てを。
人のふりした怪物も、嘘みたく花を愛でるんだ。
「馬鹿みたい!」
幸せそうなあなたの心を赦す筈ないよ。
花の名前も忘れてしまった。
怪物が誰かに似てる気がした。
夜に潜んだ怪物が、優しく僕らを殺すんだ。
さよなら、愛しき思い出よ!
深く沈んだ心臓の、微かな痛みに溺れたら、
眠れない侭の僕は、静かに呼吸を止めるから。
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