君はチョウ 僕はクモ
開いた空の間に阻まれて
宙を舞う雪のような白い羽に
いつも憧れて生きてる

そしてあの日降り出した雨が君の羽を濡らして
僕の張る網へ少しずつ少しずつ近づけ

濡れた糸のようにきらめいて
細い細いけど僕の夢
変わりゆく季節の中で
絡み合う瞬間を待ってる


君は誰? 僕は何?
捕らえた君の姿はグロテスクで
雪の様に見えていた白い羽も
くすんで薄汚れてた

それでももがき続ける醜い体に巻きついた
細い爪痕がゆっくりゆっくり緩んで

キレイなもんだけに憧れて
行き場なくした僕の夢
めくりめく時間の中で
なくしたものを見つめて

忘れられてた時計の針がようやく動いたように


今また宙にグロテスクなチョウが
金色の空に舞い上がる
望んだその場所に
今まだ今まだと訴えるんだ

濡れた糸のようにきらめいて
細い細いけど僕の夢
キレイなもんだけに惑わされ
失いそうだった僕の夢

少しは遠くまで行けるかも
あのチョウが飛び立った方向へ
僕はもう迷わないだろう
その一瞬を生きてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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スパイダー

作詞作曲歌唱動画編集/千年時計
ブログ:this is my clock
http://ameblo.jp/thisismyclock/

クモという名の「現実」と、チョウという名の「憧れ」。
「憧れや希望」がいくら輝かしく見えようとも、その「現実」はいつだってグロテスクだ。
その違いに、きっと誰もが情熱は冷め、軽蔑が生まれ、ともすれば憎しみさえも持つ。
でも、それこそがやっと捕まえた「真実」の尾羽。
カッコ悪くたって、望むべき未来へと進む力を。

誰もが経験する理想と現実と憧れと嫉妬の中で、それでももがき探していく希望の歌。

閲覧数:125

投稿日:2012/09/02 12:48:49

文字数:450文字

カテゴリ:歌詞

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