もうどれ位たったのかな?
分かってるのに 分からない振りをする
秋の日の 水色の空
小さなカバンを持っていた
君の背中が小さくなって行く
掛ける言葉は 見つからなかった
短い髪が好く似合っていた
そんな君が大好きだったんだ
長い髪も好く似合っている
悲しい時こそ笑え
君が好きだった言葉
辛い時ほど笑えれば
二人で好きになった言葉
そうすれば大体の事は
乗り越えられる
そう信じていたあの頃は
戻らないけれど
滲んだ目の前の
この空は 君へと
軋む階段を上りきって
一番奥の少し傾いた表札
まだ君の名前もあるんだ
何処かで 誰かが君の
幸せを願っている
何時でも 誰かが君の
幸せを願っている
夕日を背にして
少し俯く君
部屋のカーテンを
閉めながら微笑む君
その後 照れて
そっぽ向く君 消えていく
雨の日に傘を差して
遠くを見詰める君
秋の夕方の公園を
僕の先を歩く君
護りたかったのは
そんな君のことなのに
護れなかったのは
大切な君のことなのに
君へと続く
秋の日の 水色の空
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