無題
キーの音が泡の弾ける音のように
澱んだ夜に絡まって響く
言葉はバラバラに解体されて
蜘蛛の巣に触れてぶら下がる
僕は此処で生きている
他人事のような真実に身震いする
手を伸ばせば傷付くだけさ
息を吸えば焼け付くだけさ
目隠しの天使は窓辺に憩う
知らんぷりの僕は視線を外す
罪悪感がどこまでもついてくるから
僕は呆れて何も言えないままでいる
君と僕 君と僕
背中合わせの不都合が
萎れた花に重なり散った
呼吸する程に苦しくなって
僕は眩暈に目を閉じる
エンディングをください
良ければハッピーエンドで終わらせて
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