Sanctuary


夢であれと願ったのは
私が全てなくしたから
不意に口をつぐんだのは
言葉にしちゃいけないから

眠る度　カタカタと
映写機が語り出す
あの頃に戻れないと
私に言い聞かせる

『願い叶う夢の入り口』
『入ったら二度と出られない場所』
『キミは　キミはとても悲しそう』
『何でこんなトコで泣いているの』


寂れた白い病室に
流れ込む冷えた夜の風
カレンダーの×(ばつ)マークは
あの日から増えてゆくだけ

ただひとり残されて
良かったはずがないの
手を握る温もりさえ
忘れてしまうのなら

ここは…　ここは夢の入り口
逆巻き時計の腕を取って
あの日に向かって進みゆく
なくした未来を書き直すため


「私さえいなければ…」
パパもママもあの子も
こんな事にならずに
笑っていられたはずだわ

選んだやり方がどれほど
間違っているのかもわかってた
それでも残された私だけ
"明日"が来るのが許せなかった


『ココは夢の入り口』
『キミはもう戻らない』
『願い事ひとつだけ』
『夢の底に置き忘れて』


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ゆめであれとね/がったのは
わた/しがすべてなく/したから
ふいにくちをつ/ぐんだのは
こと/ばにしちゃいけ/ないから

ねむるたび/かたかたと
えいしゃきがかた/りだす
あのころに/もどれないと
わたし/にいい/きかせる

ねが/いかなう/ゆめのいりぐち
はい/ったら(にど)と/でら/れないばしょ
きみ/はきみは/とても(かな)しそう
なん/でこんなとこ/でな/いているの


さびれたしろい/びょうしつに
なが/れこむひえたよ/るのかぜ
かれんだーのば/つまーくは
あの/ひからふえて/ゆくだけ

ただひとり/のこされて
よかったはずが/ないの
てをにぎる/ぬくもりさえ
わすれ/てしま/うのなら

ここ/はここは/ゆめのいりぐち
さか/まきどけい/のう/でをとって
あの/ひにむか/ってすすみゆく
なく/したみらいを/かき/なおすため


わたし/さえい/なければ
ぱぱもままも/あのこも
こんな/ことに/ならずに
わら/っていられた/はずだわ

えら/んだやり/かたがどれほど
まち/がって(いる)の/かも/わかってた
それ/でものこ/された(わた)しだけ
あし/たがくるのが/ゆる/せなかった


ここは/ゆめの/いりぐち
きみはもうも/どらない
ねがい/ごとひ/とつだけ
ゆめ/のそこにおき/わすれて


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ゆめであれとねがったのは
わたしがすべてなくしたから
ふいにくちをつぐんだのは
ことばにしちゃいけないから

ねむるたびかたかたと
えいしゃきがかたりだす
あのころにもどれないと
わたしにいいきかせる

ねがいかなうゆめのいりぐち
はいったらにどとでられないばしょ
きみはきみはとてもかなしそう
なんでこんなとこでないているの


さびれたしろいびょうしつに
ながれこむひえたよるのかぜ
かれんだーのばつまーくは
あのひからふえてゆくだけ

ただひとりのこされて
よかったはずがないの
てをにぎるぬくもりさえ
わすれてしまうのなら

ここはここはゆめのいりぐち
さかまきどけいのうでをとって
あのひにむかってすすみゆく
なくしたみらいをかきなおすため


わたしさえいなければ
ぱぱもままもあのこも
こんなことにならずに
わらっていられたはずだわ

えらんだやりかたがどれほど
まちがっているのかもわかってた
それでものこされたわたしだけ
あしたがくるのがゆるせなかった


ここはゆめのいりぐち
きみはもうもどらない
ねがいごとひとつだけ
ゆめのそこにおきわすれて