遠く、遠く、と置く
浅い、浅い、朝に
置いたままの寂しさ
だろうか、だろうか

近く、近く、知覚
浅い夢を憶えていない
遠く、遠く

夏野を追って
波だけ立って
夕は不確定
雲を泳いでいる
鳥がないて
汽車は向こうへ
君は眠っていく

木陰に立って
喉に詰まっている
言葉もなくて
月夜に酔って
秋風が吹く頃、飲み干して
夜に眠っていく

遠く、遠く、の奥
ぽつり、ぽつり、ぽたり
老いたままの冷たさ
だろうか

時雨も止んで
あんなに降って
何もわかっている
雪に変わって
冬は寒いね

年だけとって
月、明るいね
思い出を焚いて
雪に踊って
夢から覚めて、二度寝したくて
わたしもひとりだね

ものを思って
言うは不安定
君だけいって
夜は深くて
風が揺らいで
窓を開いて花
だけが待っている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

薄雲

閲覧数:29

投稿日:2025/02/08 18:53:32

文字数:348文字

カテゴリ:歌詞

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