青々と生い茂る木々や草を見つめながら
今日もただ一人で帰るんだ
自然の生き生きとした表情を眺めながら
自転車をこいで行くんだ

光が反射している濁った川の水面に
ふいに魚が顔を出した
あまりにもそれは突然すぎて
消えゆく波紋を思わず見つめてしまっていた

ただ一人の帰路 あと何キロ?
何気ない日常の そんな中の帰り道
けして綺麗とは言い切れない世界の
綺麗を探しながら 命を探しながら
僕は孤独に賑やかに 帰る場所を求めている



昨日は咲いていなかった花に目をやりながら
特に笑うこともなく帰るんだ
昨日咲いていたのに枯れた花を踏みつけながら
特に涙することもなく帰るんだ

ギラギラと照りつけている太陽の真下に
干からびゆく蝉の屍ごろり
これは必然なことなのだろうと思いつつも
さらに光を出し続ける太陽を睨みつけていた

静かな帰路 あと何キロ?
僕にとっては 何気ない毎日
「今日は平凡だった」と思える今日の
非凡を見つけながら 生死を見つけながら
僕は悲み喜び 帰った後を思い描いてる


どうして君は家に帰るの?
親が心配するから?
家族がいるから?
”帰る場所がそこにはあるから?”


わずかな帰路 あと何メートル?
どんな1日だった? 楽しかった?
「今日生きていてよかった」って思えているかな?
自分を見つめながら 1日を見つめながら
僕は孤独に賑やかに 数キロの帰路をただ過ぎていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

K ~帰路~

自分自身自転車で帰りながら風景をまじまじと見る癖があるので
何となく見ていた帰り道の風景を題材に書いてみました。

閲覧数:132

投稿日:2008/07/30 22:29:17

文字数:603文字

カテゴリ:歌詞

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