ちいさな唇こじ開けて
ありったけの息吹震わせた

知らない私がちらつく
あそこに見えた影は誰のもの?


しっとりとてのひらが色づき
視界を放棄してもっと中へ

なけなしの耳鳴りさえも凍れば
もう出口なんて探すこともない


触れるものなどないのに
宙を掴んでただ仰ぐ




無くしたのはあなたじゃない
夢に夢見て廻り廻る

薄っぺらいアリガトウを背中で
聞きながらうたう



肌色の冷たさを知った
赤いほの暗さを秘めて輝く

音速にも似た鋭さに
ただ貫かれる朝を待ち続ける


例えば従順の塊が
盲目となれば覚めなかったの?



無くしたのは私自身
迷宮の彼方に憧れて

もう進まないよ
私が私のままでいる為に



兎も時計もいらない
道標なら過去の幸福を

迷い込んだ訳じゃない
最初からゴールは見てた







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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

妄想乙女

 
恋の歌です。
現実逃避の中から力強く前へと進む女の子が書きたくなったので。


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閲覧数:31

投稿日:2010/02/27 23:58:00

文字数:370文字

カテゴリ:歌詞

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