10 オフ会 その1
私とレンは開始10分前くらいに店の中に入った。どうやら会場は中華料理のお店のようだ。そういえばミスティさんがこんなことを言っていた。
今回のオフ会では見たまんま未成年の私たちがいるので居酒屋にするのはよそうと話が決まったらしい。それでここのお店なんだなと私は思った。
会費が一人4千円。私はそれを聞いてなんでそんなに高いの!と驚いたが一般的に大人の社会じゃ普通らしい。しかし、4千円は普通に考えて私には無理。月のお小遣い5千円ですよ。でも来てしまった。
予約の客ですと伝えた後、店員に案内された。会場となる部屋の中では中華料理の店らしく円形のテーブルがいくつか並んでいた。すでに10人くらいの人が席についている。
レンはちーっすっ!と言いながら元気よく挨拶しているが私は何か恥ずかしくて下を向いていた。
「いよーう、レンおつかれー。」
「あ、レン君だー。」
「レン、こっち座れよー。」
いろいろな人からレンに声がかかっている。ずいぶんレンはこういうのに慣れてるんだなーと私は思った。
「あれ、その女の子だれ?」
「もしかして、レンの彼女?」
「でも、なんか似てるね。」
みんなが私を見てる。もうなんかはずかしい。一体何がそんなにはずかしいのかもよくわからない。
「いや、違いますよ。実はこれMASATOなんす。」
「ええーー?そうなの?」
「えー!MASATO君ってその歳でもう目覚めちゃった人なの?」
「いや、でもすげーかわいいよ。」
・・・何を勝ってなこと言ってるのよ、この人達は・・。
「いや、そーじゃなくて、こいつ普通に女っす。男のキャラで中身も男って最初言ってたんですけどね。」
「へぇ~、そうだったんだー、ずっと男だと思ってたよ。」
「でもさー、なんで男って言ってたの?」
「何か俺のせいみたいになってるんだけど、よくわかんねーっす。」
こいつ・・お前のいらぬ助言のおかげでこんなめんどくさいことになってんだろ・・。私はレンのアホをひっぱたきたくなってきた。
「とりあえず座んなよー。」
「こっちおいでよー。」
「えーずるいよーこっちきてよー。」
レンは人気があるなー。私はそう思いながらレンの座った席の隣に座ろうとした。
「なんでお前が隣に来るんだよ。お前の顔はもう見飽きてる。」
「うぅ、いいじゃん別に。」
「そんなこと言ったらかわいそうじゃんー、MASATO君こっちおいでー。」
レンが本気で嫌そうな顔をしているので私は誰かに呼ばれたほうのテーブルに座った。
あーなんか辛い。
10 オフ会 その2へ続く
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