1 「何が本当かわからないや」
一言呟き 歩き始めた
生きていくため 死んでいくため
息をするように 嘘をついた

そびえ立つ鉄の摩天楼
見上げずに去っていく人々
世の中暗くて窮屈だ
生きてくためなら仕方ないか

どれだけ努力しても 報われなかった悲しみ
誰かを騙しても 味わえなかった喜び
このざわめきは何なんだ? この締めつけは何なんだ?
痛みを紛らわして 繰り返し嘘をつく

嘘をつき続けた少年は 深い心の傷を負った
この廃れた自分が一番キライになって
助けを求めたくても 真実が言えなかった
偽りの声しか出せなくなった

2 離れた静かな廃品の街
見放して積まれていき山となる
もがき苦しむ人々を見て
何もなかったようなフリをする

知りたくない現実 聞きたくない戯言
自分を騙して 妄想にふける毎日
隠したい事実 無くしたい出来事
嘘を吐き続ける 逃げるための言い訳

頭に棲みつく偽者を 追い出したくて
何かを犠牲にしても 変わりはしない
他人からは冷酷な目で 視線が胸に突き刺さり
心が朽ちていくのがわかった

信用 正義 誠実 潔白
全て嘘にしか聞こえないや
虚言 二言 妄言 偽言
耳をふさいで 目をつむって

嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘
嘘に呪われてしまった少年は
もうなにもできない

嗚呼 廃れて傷つけ抉って 空いてしまった大きな穴
狂った自分が世界で一番キライになって
偽って偽って偽った 偽りの声しか聞こえない耳は
真実の声が聞こえた気がした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

オオカミ少年

閲覧数:129

投稿日:2019/05/13 20:41:54

文字数:767文字

カテゴリ:歌詞

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