はじめまして。小説を書いている者です。 「ぱんなぎ」名義でオリジナル曲を制作しています。詳しくはこちら→http://www.nicovideo.jp/mylist/33072476 近況:歌詞を全部消しました。 現在、『QUEST V』というファンタジー小説を書いています。ぜひご覧ください。 相方さんとリレー小説『僕と彼女の不思議な日常』書いてました。タグ検索には『【リレー】僕と彼女の不思議な日常』を入力してみてください。 僕と彼女の不思議な日常は漫画化しています。pixivにてご覧ください。(投稿時に宣伝イラストを投稿します。) そして、今は『僕と彼女の不思議な夏休み』を書いています。タグ検索には『【リレー】僕と彼女の不思議な夏休み』を入力してみてください。 今書いているもの→http://piapro.jp/t/nYtT なにかありましたら、メッセージで。
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浮かんで、出逢ったのは今までの思い出。
それはさながらエンドロールのようだった。
いや、正確には走馬灯でも言えば良いのかな? 分からないけれど。いずれにせよ、その幕の切れてしまった白昼夢は、わたしの悲しさをただただ暈かしていった。いいや、悲しさだけじゃあない。それ以外の感情だって。そうだ。
...【自己解釈】アディショナルメモリー 後編
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――――友達なんかに、なりたくなかった。
≪アディショナルメモリー 前編【自己解釈】≫
あいつから残されたメッセージは、たった一言だけだった。
「――ごめんね、か」
俺は、呟く。
その残されたメッセージを。
そのメッセージを呟いたところで、あいつが返ってくるはずがない。
もし、『また明日...【自己解釈】アディショナルメモリー 前編
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それではこれから話者を、俺、キドに移すことにしよう。
それでは、何をすることにしたか、って?
簡単なことだ。俺たちは遥が入院している病院に向かったんだ。普通なら夏の暑い日にパーカーを着ている連中を、きっと通してはくれないだろう。しかしながら、それが許可されたのは俺たちの仲間にエネがいたからだ。...【二次創作】サマータイムレコード【後編】
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グリーンライツ・セレナーデ【二次創作】
「ああ、今日もなかなかアイデアが浮かんでこないっ!」
マスターはいつも、私の前でそんなことを言ってきます。
しかしながら、私には何も出来ない。
応援でも出来れば良いのですけれど。
「何かいいアイデアでも浮かんでくれば良いんだけれどなあ」
そう言い出して...グリーンライツ・セレナーデ【二次創作】
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世界の終わり。
テレビや新聞でそんな話題が多く取り上げられるようになったのは、一年前のことだった。
シナリオもベタなもので、隕石が普段の軌道とは違うらしく、そのままこの星に衝突するらしい。
小説やドラマ、はたまた映画でやり尽くされた題材――そう言ってもいいだろう。
事実は小説よりも奇なり、...【世界の終わりの】ワールズエンド・ダンスホール【………恋】 プロローグ
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錠剤の量が増えていた。それは意識的にではなく、無意識に。感情的に。絶望的に。
錠剤が無くなって医者に行ったら、私では対処出来ないと言われた。医者とは、医者とは、そういうものを何とかする仕事では無いのだろうか。酷く、至極、絶望した。
この前行った映画館で映画を見た。映画を見るといい、という医者か...【二次創作】フラジール 2
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スマートフォンの無機質なアラームを聞いて、私は目を覚ました。
起き上がり、私はカーテンの隙間から差す日を見て、俯く。
ああ、今日も一日が始まってしまったんだと。
思い出したくもない、三日前の光景が今も脳裏に焼き付いている。
「……私は、」
私は悪くない。悪いのは彼。私は悪くない。絶対に。必...【二次創作】フラジール 1
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≪ストラトステラ 後編≫
4
祝福の鐘に到着した時には、街は淡い黄昏に染まっていた。
ビルが、道が、車が、山が、空が、朱色に染まっていく。
空にはひときわ輝く星が一つ、浮かんでいた。
「まさかほんとうに来ることが出来るなんて――」
ステラは泣いていた。
僕はそれを見て、泣きそう...【二次創作】ストラトステラ 後編
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――ステラはひとつ、魔法をかけました。
――それは世界の誰にも気づかれないように、ほんとうに些細なものでした。
――もしも私が明日死んだら、すべての光が無くなってしまいますように。
≪ストラトステラ 前編≫
1
白い病室の扉を、僕は開けた。
そこでは一人の少女が、柔和な笑...【二次創作】ストラトステラ 前編
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一枚の銀貨を僕は指で弾いた。
空を舞って、銀貨は僕の指の上に落ちる。
薄暗い空の下、僕たちは廃材を集めている。
そうしてお金にして、食べ物を買うのだ。
まあ、そんなこと簡単に毎日うまくいくはずもない。だって、廃材だって使えるものと使えないものがある。缶を見つければ儲けもん。さらにアルミ缶な...【二次創作】ロケットサイダー
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梅雨も明けて暫く経つと思うのは晴天がもう一週間近くも続いた時である。確かに、そういうときならば嫌でも「あぁ、夏だな」と思うことだろう。
空にエベレストの如く聳える入道雲を見て、青年は絵を描いていた。
青年はここ暫くの記憶がなかった。もっと言うならば、『二年前の八月から』記憶が飛んでいた。それ以...【二次創作】サマータイムレコード【前編】
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≪ゆかりさんの非日常な売店日誌 9≫
「前説が無い……ですって? これは天変地異の前触れ!」
ゆかりさんはチェーンソーを振り回しながら言った。
ぶいーん。←ノルマ達成
「やめろよ! なんかむずむずするからやめろよ!」
マキが止めに入る。
「やめろよ、と言われても……。だって考えてみてよ。この状...ゆかりさんの非日常な売店日誌 9
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「ねえ、このシリーズって何年前からやってるの?」
「二年前?」
「今何話?」
「えーと……八話かな」
「もう一つ質問いいかな」
「?」
「第一話で生徒会長はりおんちゃんになっているのに、今追っている生徒会長がラピスちゃんになっていることについて、説明願おうか?」
「……君のような勘のいいガキは嫌いだ...ゆかりさんの非日常な売店日誌 8
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宴は豪華絢爛だった。皆が歌い狂い、遊び倒した。
五臓六腑まで酒を染み込ませた、といってもおかしくないくらい飲み干したワインのボトルがテーブルに散乱していた。が、誰も片付けることもなく、放置されている。そういう役目のメイドや執事も居ない。いったいどこへ行ってしまったのだろうか?
宴が終わり、夜が...Twilight ∞ nighT【自己解釈】 3
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「神威」
僕の背中から声をかけたのは初音だった。
初音は僕の友人……というカテゴリでいいのかな。正直言ってよく解らない。かつてはなんでも知っている人間で、そして今はただの僕のクラスメイト。
「どうしたんだい、そんな寝ぼけた声で」
「別に寝ぼけたつもりはないし、まるであんたが話したくないような口ぶ...僕と彼女の不思議なゲーム
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壁が競り下がり、それが何かの入口を指し示しているのだということを、ゆかりさんたちが気付いたのはその壁が完全に地面へ溶け込んでからだった。
「……まじかー」
「ほれみたことかゆかりん」
マキはドヤァ……とでも効果音が付くかのような微笑みを二人に見せる。キヨテルはちなみに、愕然としていた。
「なんか...ゆかりさんの非日常な売店日誌 7