攫われた隙間の中
枕を返してた寝相
馴染む迄 診断拒否
電話越しの安っぽい声
止め処無く吹聴を
濛気にはぐらかされてる限りは
掴み所の無い雲を
耳で見ているの
内緒が行方を晦ましたのならば
幸か不幸か瓢箪鯰
思いの外 世界は狭いと言うのに
高台からは全て見えないのね
下馬評通りの最中
微温湯に浸った溝
履き違え 嘲笑され
丹念と軋轢に成る
復路がぼやけた儘
溜め息が白く上る限りは
語れもしない拙歌を
目で聞いてるの
鬱勃が答えを濁らせたのならば
恨み辛みの瓢箪鯰
思いの外 世界は薄ら寒いから
懐炉じゃ直ぐに凍えて仕舞うや
消えぬ惨憺 凩吹く
誘蛾灯に当たる小虫
皿ごと平らげた明瞭は何処
背徳が視界を暗くしたならば
誰も彼もが瓢箪鯰
思いの外 世界の思う壺なのか
行き先からは醍醐味が無いのね
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