うたまっぷでもジャンルぐちゃぐちゃで投稿してます。
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自棄っ腹な泥棒が人の幸福を奪った
ほんの少しの金にしか成らないのに
丸で草臥れ儲けね
煙たい闇雲の掌でまんまと踊らされ
馬鹿みたいじゃんか こんな事に縋ったって
どうせ数日後には飽きている
些細な事が目に入る様に成って
擦っても何も見えないの
救う筈が掬って仕舞ったその足
実質空気が読めていない...仄暗い
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攫われた隙間の中
枕を返してた寝相
馴染む迄 診断拒否
電話越しの安っぽい声
止め処無く吹聴を
濛気にはぐらかされてる限りは
掴み所の無い雲を
耳で見ているの
内緒が行方を晦ましたのならば
幸か不幸か瓢箪鯰...瓢箪鯰
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どの口が言ってるのやら
調子の悪い習作を一度放って
転がって壁に当たった空き缶
見てて捗らないキャンバス
耳を削った自画像と
諍いは一生鼬ごっこ
只々 苦肉の策を施行してるだけね
御前はどうせ守銭奴
綺麗事が嫌いなだけだから
知らない振りして本当に知らない癖に...無名のアトリエ
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もう 合図も何も
消えたなら
寄って来ないで蛾の様に
もう 態度も糞も
消えたなら
せっかちにしないで既に無駄
もう 相子も負も
消えたなら
打って変わって心做し
もう 再度も籤も...斯様
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確かに夢だった気がした
脳の底がふやけていたから
綻んだ際限を それなりに補ってみる
博識気取りの百科事典
運勢は思い切り外れ
腹立たしくカーテンが怒鳴っていた
曰く付きの為体
筈と紛らわす足音が
漂白剤の垂れた三々五々の背景に
冒瀆してる 訳もなく...曰く付き
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梲の上がらない日を描くには
筆の代わりに指を使って
椅子に溶け込んだ体は
身形さえも忘れて仕舞って
満更捨てた物じゃない日
どうやって白紙から直そう
戯れ言に耽っては
大袈裟な事に安堵していた
軈て疲れて項垂れた顔
俯瞰されてる滑稽な様...多頭飼い
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軽薄短小な返答はそう
群れから逸れる渡り鳥の様
電線を辿った先は分からないが
屹度終わりはあるのだろう
犬も食わぬ物を咥える猫
嫌いを敢えて食べて威張ってた
随意なのは良い事だが
加減を知って欲しい物だな
得意な事は踵を返す事
苦手な事は山程あるので...言い逃れ
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腐っても元は変わらないが
馳せる物はあると眦で言う
重ねてく度 纏わり付いた
痛罵に目を覆いたい気持ちが
分厚く猫を被る情緒が
扱いを乱雑にさせている
後ろ髪を引かれる思いは
呆気ない今にやって来るのか
喜ぶ馬鹿 喜ばない馬鹿
結局首尾は散漫だった...涎
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終わりから程遠い日々を
引っ越して空白を靡かせよう
剥げた塗装の形は人知れず
逃げようとしている
無味乾燥
手付かずの牡丹餅を
食っては棚は空っぽ
炬燵を仕舞わずに居ては
籠ってばっかいる
朝を待っている...手付かず
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隙間風が静謐を五月蝿くして
余りにも邪魔 勘弁してくれ
地図の無い分岐 丸で鉄火場
無邪気が寝込んでいる
咳をしても一人 看取る人居らず
日曜日は何方にせよ憂鬱
出涸らしの粗茶みたいに味がしない
喉に溜まる様な違和感を
溺れたいね 秋風邪だね
誤魔化しようが無いその苦渋を...咳
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冷蔵庫の中を覗いたのならば
食材共に御不在連絡をして
そんな可愛い嘘を吐いたって
青二才に思われるだけ
御生憎様 そりゃ節介だ
遺憾が帰宅なら 御前も同じ
御丁寧に どうも有難うね
今年は不漁 悪天候
じゃあ糧は何が良いんだ
時化た道 売れ残った青臭い魚...魚店
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蠕動か 爬行か 蜿蜒か
自惚れるのは夢のまた夢で
やいのやいの言わないのって
何回言われたその台詞はさ
喧嘩っ早い所があって
それでも結局窘め合って
咀嚼して嚥下して繰り返して
好きも嫌いも十把一絡げ
こんなに座りの良い事は
案外予想の斜め上に行って...赤の他人
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狼狽の常套句は淡々と溢れていた
観客の居ない御遊戯会賑やかを偲ぶ舞台
間違えた事にすら気付かない奴が居た
一寸に漬ける薬は無いと もう面倒の表れ
野放図に走っていたい
いっその事自棄糞に成りたい
臆病者の愛想は奥手 白けて仕舞うわ
大層も表面上 実際は忘恩の徒で結構
鼻提灯を膨らまして 薄らぼんやり...野放図
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河川敷で雑魚釣り 肴にしたい与太話
見え透いた狡猾が阿房らしい 現を抜かして
呑兵衛の憂さ晴らし 鬱陶しい
御咎め無しでありたい
せめて拉げた慰労を頂戴 蒙昧な往生際
恥を濯がなけりゃ気付かなかった
タチの悪さが目に見えて仕舞った
湿気た瞼 黴の生えた隙間
こんがらがって寝付けない夜に
錨が尾に成り...歩き忘れ
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若干 憂愁気味に褪せた
景色が窓越しに写って
求めた覚えのない物が
負んぶに抱っこで厚かましい
余りにも貧相な思考
変遷の無い儘佇んで盆暗
餌が撒かれた鯉との寒暖差は
丸で目に見えて分かる
屡々 自棄が起こって
忌避感を所以に逃げ出したいが...撫で落ちる
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洗濯物が何時の間に破れて
喪失感が蝕んできて
驀地に沈む 毒にも薬にも成らない体
やぶれかぶれで傷に涙を注ぐ
小言が罵詈雑言の様で
地獄耳にさせてきやがる
文句は挫けた声で 覚束無い幸せが
只管に不幸を鱈腹食って
眼中之釘を瞼で覆った
肴の話に成れるかどうかすら怪しい...滷汁水