君にだけ
内緒で心を渡すから
うなずく黒髪が揺れる
それが始まり
ただそれだけのこと
今ならばわかる
君と歩いてくには
1人分の痛みだけじゃ追いつかないらしい
俯いたっていいよ
難しい話も
太陽が落ちるまで交そう
明日笑うために
記憶の箱たたいて
焦がれてる
時間も忘れて
ただそれを それだけを
待っていた日と同じ
風が吹くから
君と僕を繋ぐ糸
決して強くはないけど
透き通る瞳の奥
時が止まりそうだった
ただそれだけ
いつか君がくれた言葉
大切にしまってること
悟られないようにいつも
抱きしめたまま眠る
不器用な指先
それも君ならば
僕が包み込む理由を
準備していてよ
記憶の箱あけたら
眩しさに目が慣れなくて
ただそれに それだけに
拐(さら)われたあの日を
思い知るんだ
君と僕の出会いには
大した意味など無いさ
終わらない意味のために
そばに居てくれたら良いな
黒髪を指で梳かして照れ笑う仕草
ただそれが それだけが
僕にはもう全てだったから
敵わないんだ
君と僕を繋ぐ糸
決して強くはないけど
固く結んでおくよ
ほどけない愛を注ごう
いつか僕が手渡した
心を君が抱いて
悟られないように黙って
隣で眠ってくれたらな
ただそれだけ
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