日に日に募る　苛立ち
目につく　あなたの行動
苛立ち　目を背ける

怒鳴るばかりの毎日　手が出てしまった日
これくらいなら　やり過ぎてない
私は悪くない
何度も言い聞かせた　何で私が

あなたを呪いそうだ
あなたの首に手が伸びる
そんな夢を見るの


パタパタと忙しなく動く
かちゃかちゃと乱暴気味な音

君は目を吊り上げて喋る
私が悪い　うまく伝わらない
君が笑った顔はいつ見ただろう
どうして　生きているんだろう

あなたは笑う　私は笑えないのに

笑っても　返ってくるのは言葉だけ

幸せにしたかった

夢をみた
新品の指輪
笑顔を毎日見れてた
可愛げがまだあった　あの頃

あなたの好物を初めて作った
あなたの好きな味付けの　それ

どきどきしながら口に運ばれるのを盗み見た
期待と不安　天秤に乗った感情
あなたは目を合わせてこう言った
「ああ、これが一番の好物だ」

忘れてなかった

忘れられるか

君は久しぶりに笑ってくれた
あの時と同じ言葉　返してくれた
「あなたの妻ですから」と

あなたは忘れてなかった
胸が痛い　苦しいけど　嬉しくて
忘れていた感情が溢れる
この人は何も変わっていない　忘れてなかった
あの言葉だけで　私は救われたんだ