ハズレばかりの籤(くじ)引き、当たりを引いた世界、私達、

現実のこの有り様(よう)はまるで神による奇跡                

本当なの?でもどれだけ天文学的確率でも
  
籤が尽きるまで引くならその奇跡は必然でしょ?


「私は存在しません」と言える存在者は存在しません 

私は私の非存在を認識など出来ない  

存在故感じる奇跡。奇跡以外は感じられぬ故、 
 
「僕らの誕生は奇跡」とか当然で、どうでもいいや



世界は"1つ"で、私は"1人"で
  
この"1"がとても特別に思えた

選ばれたようで、意味があるようで

神秘のようで、奇妙に感じた

起こった事象分の無数の世界のうちの
  
1つにいることも知らずに 


仕様(しょー)もない、如何(どう)しようも無い

この世界から他の世界に問う
  
そちらの私はちゃんと笑えていますか?

全ての世界、見渡し、笑えている世界があれば  

幸せは「可能」なんだ
 

やがて死ぬことは必然、なら生まれたことも必然なの?
 
可死的存在の私、不可視的な見渡し

死ぬ選択も可能です。また生きる選択も可能なら
 
取り敢えず、今の私の存在は偶然なんだ
 

私をどうか出来合いの言葉の束に分解しないで

真と偽の間(あわい)の海を曖昧に泳ぎたい

確率言明の愛と、行って戻れぬ生の一回性 

連続と不連続の境界で、さあ馬鹿みたいにダンスダンス


世界が他にも沢山あるならば「現実」はどれだ?

ここはほんとに「現実」か?だとしたらそれがなぜ分かるのか?

「現実」を引き当てたんじゃない、

あなたの生きる「ここ」を「現実」と呼ぶんだ


若しも、或いは、例えば、縦んば

タラレバ集めた、蜘蛛手の道行く
 
私とあなたの出会いは確かで

存在しないなんて信じられない

だけど、あなたと会わなかった世界があるかも

しれないことは信じられるから


仕様(しょー)がない、回避しようがない
    
この不幸の可不可、世界に問う

そちらの私も泣いているのだろうか?

全ての世界、見渡し、泣いていない世界があれば

不幸は「必然」じゃないさ


全ての世界の私の中で、今の私は何番目に幸せ?

最下位なら嫌だけど、一番ならそれ以上にもっともっと嫌だから


途方もない、数え切れない、

言葉、集めても語りきれない
 
論理空間で私をつかまえてよ

  
後悔、無い物強請(ねだ)り、

別様であった世界への希求

何度も繰り返しては


仕様(しょー)もない、如何(どう)しようも無い

この世界から他の世界に問う
  
そちらの私はちゃんと笑えていますか?

全ての世界、見渡し、笑えている世界があれば  

幸せは「可能」なんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

世界と私の複数性に関する小考

歌詞

閲覧数:2,486

投稿日:2019/11/28 19:52:52

文字数:1,162文字

カテゴリ:歌詞

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