【Identity】
a
ほら、また 人差し指向けたまま
歪な 顔して 君が笑ってる
a
「もう、やだ」 こんなに振り払うのに
瞼に 焼き付く 君が嗤ってる
b
何しても半端な僕なんて
扱き下ろされて当然だ
でも君だって僕と同じだろ
特別にはなれやしないんだ
s
働き者の心臓と都合のいい本能が
出鱈目に与えられて 生まれたのが僕ら人間だ
偏った知識技能と群れへの執着だけで
無作為に奪っていく それが所詮僕ら人間だ
a
ほら、また 中指立て満足気に
得意な 顔して 君が嘲(わら)ってる
b
生かされてるだけの僕たちは
神様なんてなれないから
少しでもお近付きになりたくて
踏み台を探し続けるんだ
s
僕に向けたその指先 折り返してあげようか
明日には価値は変わる 世知辛いが僕ら人間は
非力さを守る為だけに 隠した刃は欠け落ちて
不条理に流れていく それが所詮君ら人間だ
c
何度誰を貶めても 何度誰かの上に立てど
次は君だ きっと君だ 「足元ニハ気ヲツケロ」
s
吸って吐いてを繰り返す 我楽多に劣る道を
片手間に教えられて ふんぞり返る僕ら人間だ
s
「燻った不平不満は 同胞らでぶつけ合え」
理不尽を盲信する 君も所詮そんな人間だ
お手製の経験論を 饒舌に嘯いて
大袈裟に生きていける それが所詮僕ら人間だ
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