YOSORO inst

YOSORO

BPM105

ようそろう　面舵いっぱい夜の方
街を抜け出してまた幾星霜経て　追慕払い向こうへ　

ようそろう　悪戯いっぱい仕掛けていこう
まるで素っ頓狂なあいつらの顔が見たくて仕方ないさ

今しがた吹き荒んだ砂嵐に消えた
あの子は落とし物を探していた
こんな夜はフィキサチーフ吹きかけ飾ろう
それを標としてまた出会いましょう

僕ら地獄へ向かうチルドレン　列なすキャラバンに倣い行け
擦り切れたものは捨て徒跣　忘れておくれ
こんな日々もいつかは楚然　なんて諦めに似た虚言
いつかこの星の裏側へ行けますように



ようそろう　蹴り飛ばされた骨董商
これからの盛大なくたばり方を練っていこう

弔い尽きないが延命なしでいきましょう
頃合いを見てはまた遊び疲れましょう
転がす飴を噛んでは日照りに彷徨い
足元にバオバブが芽吹いてた
煌びやかなあなたの痛みでありたい
この潔白にこそ砂が張り付く

この街が縋る余炎　ガラクタに見るかつての宴
枯れた井戸に石を放って　渇きを悟れ
遠く微かに見えた暮烟　それを掴み取るため行け
いつかこの星の終わりを知れますように


ようそろう　どうせ忘れてしまうだろう
苦しい悲しいことも子供でありたいと願ったこと
それなら忸怩たる思いに墓標を　この先幾千万年の実存を

さらば
地獄へ向かえチルドレン　列なすキャラバンに倣い行け
擦り切れたものは捨て徒跣　ただ果てを向け
こんな日々もいつかは楚然　なんて諦めを捨て行け
いつかこの星の裏側へ行けますように
あなたの言葉一切奪い去れますように