IA　オリジナル曲

タイトル：消えない今が眩しいから


消えない今が眩しいから
僕はちっぽけな僕の歌を歌うんだ

いつの間にか「羨ましい」が口癖になって
「僕にはない何かを他人は持ってるんだ」と
「世界は僕より速く走っていくんだ」なんて
僕は僕を知らないままで生きてる

いつだって僕は僕を知らず世界を語るんだ
尊大な僕の小ささに
とっくに僕は気付いてる癖に

「見えない。今が眩しいから」
目を瞑って耳を塞いで
それでも声は出るから
消えない今が眩しいから
僕はちっぽけな僕の歌を歌うんだ

いつの間にか僕の歌だけが僕の世界になって
溢れ出てくる僕のメロディ　聞かせたくなって
僕は存在しない誰かに会いたくなって
目を瞑ったまま歌い始めた

「誰だっていいんだ。僕は僕を知らないままで歌うから。
　尊大な僕の小ささを　誰でもいいから笑ってくれよ」

瞼を開いた
眩しい光が
僕の目を焼いた
見えゆく視界
光の向こうには誰もいなかった

消えない今が眩しいから
僕はちっぽけな僕の歌を歌うんだ
「見えない。今が眩しいから」
目を瞑って世界を閉じて
出してた声は届くはずない
叫んだ声が届かないなら
僕はちっぽけな誰かのために歌うんだ
「見えない。今が眩しいから」
そう呟くキミのために歌を歌うんだ

「見えない。キミが眩しいから」
誰かの隣で歌うキミの隣で歌うんだ