『君が生きた意味』
作詞・くさびん
「人は幸せになる為に生きるんだ」
そう教えられた
「なら、幸せになれなかった命に意味はありますか?」と
僕は聞いた
誰も首を縦に振らなかった
「君は何の為に生きているんだ?」
そう尋ねられた
「僕もいつか幸せになる為に生きていたいです」と
僕は答えた
誰も彼も眼を横に逸らすばかりだ
似たり寄ったりの生き方より
似ず奇を衒った生き方の方が
おかしいと言われるのに
何故、前者の生き方は
つまらないと突き放された
生きた意味や価値を求められ
無回答は無個性の肯定と
活きた意義や勝ちを望まれて
不活性は不可性の立証と
今日も僕ら値踏み合い舐り合い生きた
何故だろう
「あの人は素晴らしい人生を生きたんだ」
そう教えられた
「けど、幸せなモノだったのですか?」と先生に
僕は聞いた
何もなかったかのように打ち切られた
独り寂しく散る生き方より
寄り添え支え合う生き方の方が
素晴らしいと言われるのに
何故、前者の生き方は
未だに無くならないのだろう
生きる意味や理由を尋ねられ
無神経は無責任の温床と
活きた意思や意地を訊かれて
不鮮明は不安定の確証と
今日も僕ら殴り合い嬲(なぶ)り合い殺した
何故だろう
生きた意味や価値を求められ
それ以外は不可視の嘲笑に
けれど僕は君に告げてやる
意味や価値より君がどう生きたのか
「君が生きている」それこそが君が生きた証
生きた意味や価値を求められ
無回答は無個性の肯定と
活きた意義や勝ちを望まれて
不活性は不可性の立証と
君が生きた意味の所在は
「君が生きている」それこそが他ならぬ根拠だ
君が死んで残される僕らには
君が死んでなお、胸に住み着いているよ
何故だろう
きっと君が生きたことに
きっと君が居たことに
意味があったからなのだろう
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