ペット3



逃げだそうとする女子を、レンは捕まえた。


「お前か?俺の家を燃やしたのは?」

「レン君…私…」


レンは女子を殴り、胸倉を掴んだ。


「女は殴るなって良く言われたけど、いいよな?今日ぐらい」

「あ…あ…」


女子はレンに胸倉を捕まれながら、泣いた。


「泣きてぇのはこっちだ!泣く前に俺の質問に答えろ!!」

「は…はい…」

「お前の所為でロンが亡くなったんだよ!!なんでだ!?なんで俺達の家を燃やした!?」

「ごめんなさい…!本当にごめんなさい!レン君にふられたのが…ショックで…」

「ふったのは俺だろ!?俺がふったのに…なんで関係ないロンが死ぬんだよ…!」


レンは女子を解放する。


「言っておくが俺は、家を燃やされたことよりペットを殺されたことのほうがツラい
だから…お前は、もう俺の前に二度と現れるな」

「レン…君…」

「多分お前は警察に捕まると思うから…後はそっちに任せる
ホントは殺したいぐらいお前のこと憎んでる
だけど、お前を殺したところで何も解決しない
だからお前は…とにかく俺の視界に入るな」


レンは女子の前から姿を消す。

その後、リンとレンは親戚の家に引き取られた。
二人はロンにお墓を作り、大事に埋める。


「ロン…ゴメンな
気づいてやれなくて…」

「レン…」

「きっとロンは何度も呼んでたよな…」


リンは、レンの肩を自分のほうに引き寄せた。


「こうして毎日話しかけたら、きっとロンも寂しくないよ」

「…そうだな
ありがとう、リン」


ロン…お前はずっと、俺の友達だからな…。


END

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ペット3

とりあえず完結しました。

閲覧数:132

投稿日:2010/01/10 14:17:44

文字数:693文字

カテゴリ:小説

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