・・・本当は分かってたんだ。

私が君の玩具だったこと、お遊びだったこと、ちゃんと分かってた。

でも、君の見せる笑顔は、その瞬間は私だけのもの。

君の意地悪は、私だけの物。

―こんなの都合のいい解釈、かな。

ねぇ、君が言葉にしなくても、聞こえてるんだよ?

もういらない、とか、いると邪魔だから、とか。

愛してる人に弄ばれた人間の痛みが、あなたに、理解できる?








(ずっと、ずっと、続けばいいな。)

君と付き合いだした私は、そんな風に夢見る乙女だった。

2人で進んだ先に見えるのは、甘い甘い、幻想なんだって、思ってたから。

でも、今、ガラスごしの微かな光は、そんなものなんか照らしてない。

もう、覚悟は決めた。

これで、最後にする。

君との思い出も、痛みも、"好き"の気持ちも。

「・・・好っ、き」

絡まってはとける2人の吐息。

ほどけるなんて淡い期待は、もうしない。

だって、もう、決めたんだから。


君に抱きしめられている今、この瞬間に、深い深い夢の中で、君との未来を描き続けた。

これが、最初で最後の夢。

―…泣くな、私。


「信じてたんだよ」「疑うのなんて、嫌に決まってるじゃん!」

たくさんの言葉を君に投げ続けた。

その度に距離が開くのを感じてはいたけれど、違ったね。

近づいてないんだもん。

離れるわけないじゃん?

「愛してたんだよ?」

そんな風に言うのは、私を釣り上げるための餌なの?

そうして私がついて言ったら、キラキラがたくさんの玩具箱の中に詰め込めるだけなんでしょう・・・?




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【自己解釈】繰り返しの一粒【前半】


後半は2つに分けます^^b

Ⅰ.にはミクパートをⅡ.にはリンパートを
小説化していきたいと思います(^◇^)

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投稿日:2012/05/23 00:25:07

文字数:686文字

カテゴリ:小説

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