花咲く頃は思い出す 出会いも別れも捨てた僕
泣いたり 笑ったり 揺れる花 鮮やかな表情
涙に彩られたドラマ 遠巻きに眺めてる ひとり
華やいだ感動の中で ただ 取り残されていた

ひんやり 風が ぐさり 胸を刺す
吹き抜ける虚しさが痛くて そっと陰に隠れた
むき出しの感情に怯える どうしようもない孤独
癒すのはきっと 歩み出すその一歩だ だけど

今この時を見ないままで 明日なんて来るはずがない
きらいだ 嫌なんだ もがき続けるなんて
別れも何も関係ない 僕はずっとひとりだから
いいんだ なんともないさ 分かりきっていたから

あたらしい何処かが 僕を迎えてくれる なんて思えない
嗤われ 罵られ 沈む声 霞んだ視界
ひとりでこぼした涙 誰にも見せない壁の向こう
暗闇でもがく「自分」は 惨めなんてもんじゃない

あたたかい風が ふわり 包み込む
移ろう春の早さに 驚き 僕は 立ち尽くした
何も見ようとせず閉ざした 傷つきもろく弱い壁
隙間からこぼれる 太陽の光に 透ける

今この僕に降り注いだ 温もりにあふれた輝き
柔らかく 受け止めて 薄闇を暴いてゆく
とめどなく流れるこの涙も 何も 見たくはなかったんだ
いつしか すべてを 遠ざけてしまっていた

限りなく 臆病で 向き合えずにいたんだ

今この時を見ないままで 明日なんて来るはずがない
消えたい
いや、違う もがき疲れてたんだ
始まりの時に合わせ別れを ひとりきりの僕に別れを
然様なら
一言でいい 今までの僕、ごめん

いいんだ 「そこ」には、何にもないさ 闇は深く 昏く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】然様なら。feat.v4_flower

初めての作曲で、初ボカロオリジナル曲、初投稿の、やぶらこうじと申します。
眩しい春の薄暗がりに佇む、ぼっち隠キャの居所の無い虚しさを綴った鬱曲です。
季節の移ろいと変化に動揺するさまを感じとっていただけたらと思います。

1曲目だけでそのまま失踪しそうなタイトルですが、よろしくお願いいたします。

歌:v_flower
曲・絵:藪ら柑子

4/24&25は「ボカコレ2021春」にて動画をみてくださると嬉しいです!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38626441

閲覧数:94

投稿日:2021/04/24 03:23:01

文字数:673文字

カテゴリ:歌詞

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