重みのない言葉で
分からせて
崩れ落ちた世界に 意味をください
すべての色調が消え去った今でも
この世に真実は残っているのだと

冷たい雨光(レイン・グロウ) 照らしだされた景色
悪夢が現実になったとしても すぐには信じきれない
この風景は何だろう? 当たり前の毎日が消えて
世界中が息を殺して 終焉を待っている

昨日までの自分は
こんなことが
我が身に降りかかるなんて 思ってもみなかったんだ・・・

明かりの消えた窓は
錆びついてひび割れている
花壇に残る枯れかけた花が
ぬくもりの名残をとどめる

こぼれ落ちる息は 白く
薄闇に吸い込まれて
絶望に取り残されたまま 答えを探す “なぜ?”

悠久の時を経た山々だけが
変わらずにそこにあった


見えなかった“何か” 今さら分かり始めた
世界はいつもどこかで 絶えず悲しみが生まれてたんだ
みんな出過ぎたこと望んでるわけじゃないのに
ありきたりな幸せ 求めてただけなのに

それでも信じてたんだ
きっといつか
世界が元に戻って みんな帰ってくると・・・

潤い失くした大地は
どこまでも雫を吸い込んで
それでも新たな息吹が
芽生えてくることはなくて

救いを待っていた
今も
むなしさを噛みしめて
孤独に呑み込まれながら 繰り返す “なぜ?”

悠久の時をゆく大河だけが
変わらずに流れていた


どこか この惑星(ほし)のどこかで
君も見ているだろうか
壊れて冷え切った 愛おしい日常の
最期の欠片を泣きながら見て・・・

“The world was just painful…”


つぎはぎだらけの旋律(メロディー)
届け
最期の幸せの欠片で
君を笑顔にできるのなら・・・“会いたいよ、今すぐ”

君よ笑っておくれ
今こそ
この哀しき世界のため
それでも生きる僕たちの明日に 意味を与えるために・・・

地上に争いが尽きる日は なくても
地上に哀しみが尽きる日は なくても
誰かの笑顔のために 僕は在り続けよう
この命あるかぎり 唄い続けよう

変わらないものと脆すぎるものを
永き刻(とき)の中に共に抱いて 確かにそこにいたpainful world

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Painful world

「-fulworld」シリーズ二作目。今度は「暗」。

―――――人はもろく、変わらないものは山河だけだった。
       それでも僕は歌い続ける。

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投稿日:2013/08/21 14:56:46

文字数:909文字

カテゴリ:歌詞

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