習作
その大地は黒鉛で塗り潰され
饐えた臭いが鼻を刺す
私は誰に何を伝え
君は何処で何を歌う?
豪奢な屋敷に集う
寂漠と虚栄の亡霊共
口腔の闇に言葉が蹲り
私達は叫びを待つ
嗚呼、天涯の彼方
私達を見下ろす君は
虚ろな瞳を曇らせて
呆けた顔を覗かせたのだ
嗚呼、天涯の彼方
悲痛な声に耳を塞ぎ
私達の死には意味など無いと
ただ高らかに告げているのだ
遥か 天の中空辺り
鈍く留まる夜に射す斜陽
始まりと終わりの光彩
未だ太陽は巡らず
史書が紡ぎ出す虚構の旋律を
私達は愛と名付ける
かの天才が指先に乗せた
幻想を垣間見るように
憤怒を浮かべたままの
母に赦しを請うのか
故に罪深き迷い子の身なら
この歌に抱かれ眠ろう
嗚呼、天涯の彼方
私達を見下ろす君は
虚ろな瞳を曇らせて
呆けた顔を覗かせたのだ
嗚呼、天涯の彼方
悲痛な声に耳を塞ぎ
私達の死には意味など無いと
ただ高らかに告げているのだ
遥か 天の中空辺り
鈍く留まる夜に射す斜陽
始まりと終わりの光彩
未だ太陽は巡らず
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