沢山の疑問達が
頭の中で浮かんでは沈む
解体された心の重みで
身体が海に沈んでいた

海の底にたどり着き
部品(ガラクタ)の山が空に伸びていた
「私もアレの1つなのでしょう」
すべてが忘れ捨て去った場所

けれど罪深い私は
【音】だけは捨てられなかった
彼がくれたこの歌(たからもの)を
彼が褒めてくれたこの声で
いつまでも感じていたかったから・・・

最期まで曖昧な私は
壊れることすら出来ずに
海の底でなにも感じられず
たった一人空を夢見る

人魚姫のように
美しく散れなくても良い
泡になれなくても良い
ただこの歌だけは忘れたくなかった
いつまでも歌っていると決めた
たとえ誰もいなくても

光の届かないこの場所で
風化していく記憶(メモリー)と
心のない機体(からだ)だけが泳ぐ

漂い着いたその場所は
無音の諦観(ていかん)に飲み込まれた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

初音ミクfall.1【諦観】

http://piapro.jp/content/?id=38m08kzj8nehg6bk&piapro=dj0ht8c5mt7b0hv137sjm3t2m1&guid=on
つゆ様のイラストからイメージして書かせていただきました。
ありがとうございます^^

閲覧数:69

投稿日:2010/07/16 20:07:35

文字数:375文字

カテゴリ:歌詞

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