尖塔(カセドラル)は傾いで 戦闘(バトル)も大詰めで
「いよいよ最終局面(ハルマゲドン)ですね」って、他人事のように笑った カササギ
礼讃は鳴りやまない 惨劇ももう感じない
“それでも諦めちゃ駄目なんだ”って、痛む心臓が言う
極夜の落ちる空に燃える燃える街の火
最高の理想へと加速する “完璧な世界”で命なんて
利益の前ではネジより無為で 正義の前では羽根より軽い
お互い食い合う世界で 進み続ける意味なんてあるのかってことは
ラジオから流れる歌が 僕に教えてくれたよ
愚かさの顛末に明けない夜が来ても
生きとし生ける者への この歌よ、止まるな!
過去へ引き戻す大きな流れに呑まれても
生命(いのち)の明日(あす)を照らした 星の灯よ、絶えるな!
皇国(エンパイア)は崩れて 鴻鵠(フェニックス)羽ばたいて
「ようやく楽になれるよね」って、他人の表情で笑った 堕天使
縊死する意思も無い 終わりなら終わりでいい
“それが本当の望みなのか?”と、あふれる涙は問う
今も昔も皆待ち望むイェルサレム
画一したルールが支配する“完璧な世界”に心なんて
感情全部を殺したフリで 生きていた はずだった“機械のように?”
誰の彼の夢からも さめてたつもりなのに胸が痛いのは何故
不恰好に生きていたいと この喉は叫びつづけてる
世界中の石と刃がこの身に向けられても
僕を僕たらしめた 心拍よ、止まるな!
過去にすがりつく大きな力押し寄せても
君と抗い続けた この足よ、止まるな!
処刑台の刃はやがて その権力者にも向かうだろう
長針は正刻を指し 極夜に朝日が昇る
傷だらけの君の手は確かな体温で僕の手を取った
カササギよ舞い飛べ!! 絶望を喰う死の影よ立ち去れ!!
ほら 叩きつけろ このカンペキな世界に “さよなら”
見慣れた景色が死に裁きが注いでも
血の熱で印してきた その問いを、やめるな!
サイレンに負けじと張り上げる声枯れても
世界に朝を告げる この歌を、止めるな!
小さなこの手が真理と正義掴むまで
この青い惑星(ほし)照らした 虹炎(かぎろい)よ、消えるな!
“力づく”という旧世の理(ことわり)を振り切って
未来あれ光あれ、君に 響けよ“希望の歌”
この歌を、止めるな!
終わりまで、止めるな!
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