連日の雨のせい
6月の教室は閉じ込められた檻の中のよう
笑いあう仲間もできず
持て余す時間に耐えるように
わたしは窓の外をひとり眺めていた
梅雨は嫌い。自分を見ているようで。
君は嫌い? こんなわたしの事。
君は違う わたしのように独り抱え込まず
他人に弱さを見せて助けを乞える誰より強い人
わたしの流した心の涙にただひとり気付いてくれた人
いつからかそんな君に恋してる。
君と出逢うまでのわたしは
何かを信じる事なんてできずに
世界がただ色褪せて見えた
赤 黄色 オレンジ 夜空に咲く
打ち上げ花火のように
今、世界が色づきはじめる
7月の熱気で纏わりついたシャツに
梅雨の終わりを感じる季節に
放課後の教室
二人だけの初めての空間
もっと君といたくて思わず呼び止めた
君への想い 溢れるほどあるのに
声が出ない 過ぎていく時間
見かねた君が立ち上がり窓の外を指差す
「今夜の花火さ、見ないと損する」なんて
人の群れ掻き分け
君の隣で見た景色はとても色鮮やかで
いつもより君をそばに感じてた
その日最後の花火が
空に打ち上げられた瞬間
あなたとわたしの手が偶然に触れ合って
見つめあう二人に
誰ひとり気付くこともないまま
わたしの夏が始まった
もし、たった一つだけ 願いがあるなら
君の未来とわたしの未来が
重なるように…
その日最後の花火が夏の空に吸いこまれた時
あなたのような強さを持とうと決めた
灰色の世界に降り注ぐ雨に負けないように
君と出逢うまでのわたしは
何かを信じる事なんてできずに
世界がただ色褪せて見えた
赤 黄色 オレンジ 夜空に咲く
打ち上げ花火のように
新しいわたしの
今、世界が色づきはじめる
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