東風（こちかぜ）

ことし一番の　東風（こちかぜ）が吹いたよ
背伸びひとつして　さあ冒険（たび）へでかけよう

少し大きめな　シャツは腕まくりさ
冒険（たび）のお供には　ふるぼけたカサひとつで

破れていたって　大丈夫さ　雨粒はしのげる
あぁ　焼けつく太陽眩しければ開く　優しい光


道は険しくて　行き先は果て無い
それでも進むよ　足は疲れたって

まわる地球と　僕たちのリズムで
時も動き出す　草木も花も目覚めて

輝く月と数多（あまた）の星が　僕達のコンパス
あぁ　見えない風に導かれたよ　まだ見ぬ青い世界




　　　 【かな】

ことしいちばんの　こちかぜがふいたよ
せのびひとつして　さあたびへでかけよう

すこしおおきめな　しゃつはうでまくりさ
たびのおともには　ふるぼけたかさひとつで

やぶれていたってだ　いじょうぶさ　あまつぶはしのげる
あぁ　やけつくたいようまぶしければひらく　やさしいひかり


みちはけわしくて　いきさきははてない
それでもすすむよ　あしはつかれたって

まわるちきゅうと　ぼくたちのりずむで
ときもうごきだす　くさきもはなもめざめて

かがやく　つきとあまたのほしが　ぼくたちのコンパス　　
あぁ　みえないかぜにみちびかれたよ　まだみぬあおいせかい