A
片隅の夕日沈みゆく
手にした平石いくつハネたか
波紋揺れる夕闇川
あの人はまだかしら

B
手持ち無沙汰に眺める
賑やかな屋台行列
その向こう側に　優しい笑顔が
突然の鼓動に頬染まる

S
カラフルな香り　今はそれではなくて
あの温もりに触れたくて
今日こそはこの想い伝えよう
震えてる手が情けないや

A2
煌めく波間に揺れていた
色とりどりの提灯が踊る
ゆらり揺れる金魚の群れ
この私　見えてるの？

B2
友達と言うあなたの
その真意どこにある？
着付けた着物は　この日の為だけ
色鮮やかな花　空回り

S2
破れたポイ見て　笑うあなたの姿
逃げた金魚　自由気まま
この苦しみはきっと終わらない
あと少しだけ後回しに

B3
終わり近づく合図が
焦る私に響く

S3
闇夜に花咲く　打ち上げ花火は
まるで次々と変わる万華鏡
時は止まらず 繰り返すシュミレーション
火照り頬　夜風が撫でた
響く鼓動を拳で押さえて
終演の開花見届けよう

強張る喉に　愛の言葉が躓いた
静寂が辺りを包む
帰ろうかと言うあなたの背中に
慌てて好きだと叫んでた


〜〜ふりがな〜〜

A
かたすみのゆうひしずみゆく
てにしたひらいしいくつハネたか
はもんゆれるゆうやみがわ
あのひとはまだかしら

B
てもちぶさたにながめる
にぎやかなやたいぎょうれつ
そのむこうがわに　やさしいえがおが
とつぜんのこどうにほほそまる

S
カラフルなかおり　いまはそれではなくて
あのぬくもりにふれたくて
きょうこそはこのおもいつたえよう
ふるえてるてがなさけないや

A2
きらめくなみまにゆれていた
いろとりどりのちょうちんがおどる
ゆらりゆれるきんぎょのむれ
このわたし　みえてるの？

B2
ともだちというあなたの
そのしんいどこにある？
きつけたきものは　このひのためだけ
いろあざやかなはな　からまわり

S2
やぶれたポイみて　わらうあなたのすがた
にげたきんぎょ　じゆうきまま
このくるしみはきっとおわらない
あとすこしだけあとまわしに

B3
おわりちかづくあいずが
あせるわたしにひびく

S3
やみよにはなさく　うちあげはなびは
まるでつぎつぎとかわるまんげきょう
ときはとまらず くりかえすシュミレーション
ほてりほほ　よかぜがなでた
ひびくこどうをこぶしでおさえて
しゅうえんのかいかみとどけよう

こわばるのどに　あいのことばがつまずいた
せいじゃくがあたりをつつむ
かえろうかというあなたのせなかに
あわててすきだとさけんでた