~第0幕~ トワイライトプランク
私は水平線のかなたである浜辺を見ていた。
何年も年々も……―――――。
ある日のことだった。
浜辺に双子の姉弟がやって来た。
ちょうど周りには誰もいない時間帯。
私は男の子にいたずらをする。
男の子はつまずいて泣き出した。
「レン、大丈夫?これはきっと悪い夕暮れの仕業ね。」
男の子はレンという名のようだ。
「早く帰らなきゃ、暗くなる前に。お母様怒られちゃうわ。」
レンが私のほうを指差す。私に気がついたようだ。
「私のお腹に君たちを入れて遊ぼうよ。」
私は二人に言う。
レンは女の子の手をとって走り出す。
「リン!早く帰ろう!悪魔に食べられる前に!」
三度目の鐘が鳴った。
三度目の鐘がなると私は自由に動くことが出来る。
私は昨日に見た双子のところへ向かった。
ちょうど二人はおやつを食べていた。
グ~
お腹がなった。私に気づいた女の子、リンは
「私のおやつはあげないからね!」
と、おやつが乗った皿を隠すように持つ。
私は悲しい顔をし
「世界のすべてを飲み込んでも、私のお腹は膨れないよ。」
「可哀想だから、僕の作ったおやつを分けてあげる。」
レンが私におやつの乗った皿を差し出す。
「ありがとう、王子様。」
その日の夕方、二人はまた浜辺へ来た。
お城を抜け出してきたようだ。
私はレンにしか聞こえないように小声で、
「王子様、おやつのお礼にこの海の小さな秘密をこっそりと教えてあげましょう。」
二人は歌いながら帰ってゆく。
『夕焼けを半分ずつ分け合おう』
「私は昼」
「僕は夜」
『手をつなげばオレンジの空』
その日の夜。
浜辺に小さな小瓶と羊皮紙を小さな箱に入れて隠した。
『願いの書いた羊皮紙を小瓶に入れて海に流せば、いつの日か想いは実るでしょう。」
私は声に出して言う。
「今度はいつ、あの双子に会うこの荷なるのかな?」
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