小さな頃に隣に居たのは
白い小犬のぬいぐるみ
パパがママを殴る間も
私は小犬を抱いていて
家族みんなで笑ってる時も
私は小犬を抱いていた

「私はとっくに子供じゃないわ」
胸に抱く手を緩めれば
小犬は静かに落ちていく
冷たい床に仰向けになって
黙って私を見つめてた

黒い目には何を映した?
小さな耳に何を聞いた?
いつでも一緒に居たものね、
アナタはワタシを知ってるわ

大人になって隣に居るのは
私の知らない誰かさん
パパが私を殴る間も
誰かは私を見下ろして
私がひとりで笑ってる時も
誰かは私を見下ろした

「そこに居るのはいったい誰なの?」
隣を見上げて問い掛ける
誰かは何も応えずに
静かに私を見下ろしたまま
微かに口元を弛めた

知ってるわ、私知ってるわ
隣には誰も居やしない
いつでも私はひとりだものね、
ワタシはワタシを知ってるわ

指が絡む、舌を絡める
私の隣に来た貴方
小犬と同じ黒い目は
誰かと同じ高さにあるの
「アナタハ本当ニ生キテルノ?
アナタハ本当ニ隣ニ居ルノ?
ワタシハアナタヲ知ッテルノ?
ワタシハアナタヲ知ッテルノ?」

近頃私の隣に居るのは
優しい易しい男の子
パパがひとりで泣いてる間も
彼は私を抱いていて
みんなが私を笑ってる時も
彼は私を抱いている

「他には何も要らないよ
貴方が居ればそれで良い。」

小犬を抱いた私を抱いて
貴方は私を見下ろすの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

小犬のワルツ

初投稿です。

ミクちゃん辺り向けをイメージして書きました、暗くて甘いイメージ。
勿論他の子で歌ってくれても幸せです。

タイトルは何となく。

何方か使ってくだされば幸い。

閲覧数:146

投稿日:2011/01/18 21:41:52

文字数:596文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました