青い炎が時を透き 冷たい町まで谺する
不可視の熱と光をたたえ 地下の水辺をふるわせる
掬ってみたならひとみのはざまに
蒸留水のひとしずく
割れたグラスのひとかけらまでも
水晶体のひとつぶに
過ぎしを追えぬはひとの世のつね
改札付近のひとだらけ
奇妙なオブジェはひとりだけ
待たせてみるのはひとりごと
浮かせてみたのはひとえにさかなで
精製水をひともじに
割れたガラスをひとつかみして
水晶玉のひとまとめ
放っておいたらひとごとみたいに
挨拶付近のひとごみに
奇妙なサブジェはひとしきり
持たせてみるのはひといきに
唇融けた雪の結晶 はじけて空へ染み込むままに
己の炎を絶やさず還る 火爛水透 ひとみずへ
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