ねぇ私達
このままどこまでも行けるって
届かない場所なんて
ないって笑っていたよね
心の奥底で
沸々と音を立てる
あぁ
あの時のこれが
泡の音だったのか
綺麗な海を泳ぐように
波に身を任せて
青い色の深くには暗闇が続いていた
それほどまでに
この世界は広くって
気を抜いたらほら簡単に
溺れてしまうんだ
重い鎖が足に絡み
数字が変わる度心を削り
好き嫌いは必ずしもイコールしなくて
好きこそ物の上手なれ
持て余してしまっていた
私の声が響くようで
連なってその耳に届くはず
きっと君は繊細過ぎるから
溺れる怖さが付き纏うんだ
苦いコーヒーを飲んでいた
あなたのその横で
私は決まってソイラテを
「…ねぇ一口ちょうだい」って
お決まりのセリフだった
あなたは本当は甘党で
無理してることわかってたよ
眉間の皺と寝言
好き嫌いは必ずしもイコールしなくて
好きにも嫌いにもなれずに
無機質になっていた
私の声が響くようで
懸命に歌って届けても
きっと君はもう振り返らないから
私1人だけ溺れて行くのね
まるで足を手に入れた代わりに
声を失った人魚みたい
泡になって消えて行くのもいいでしょう
ただ愛しい人
あなたと共にこの先も紡いでいけるのなら
私の声が響くようで
連なってその耳に届くはず
誰にこの歌がもう届かなくても
あなたのそばで歌っていようか
きっと君は繊細過ぎるから
私がそばにいないとだめなのね
そうして物語に幕を下ろそう
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