逆巻く荒波も 何処吹く風の 鴎みたいに
世界の柵も 後悔の果ても 自由に飛べたなら

時の流れは無情にも アダムとイヴさえ引き離して
誰も彼も独りでは 生きていけやしないのに

だから今 あなたに逢いたくて 骨の翼 震わす
魂諸共切り刻まれた 躰ごと抱き締めて
滅びゆく前に

凍えそうな吹雪も 素知らぬ顔の 鴎が嘲笑う
時代の過ちも 哀の連鎖も 永遠に解けぬ残雪

惑星の命が軋んでも 際限なき欲望の渦へ
導きの方舟にも 疑いの目を向けては

せめて今 あなたに触れたくて 涸れた血潮 燃やして
心まで土に還らぬように その胸に焼き付けて
砕け散る前に

神託に似た稲妻光る
従うのか 逆らっているのか
混沌の夜 独り

だけど今 あなたに逢いたくて 記憶にも縋り付く
押し寄せる波濤に呑み込まれ 溺れてしまわぬ為
生まれ変わるなら

だから今 あなたに逢いたくて 後光など差さずとも
この冬の顚末を迎えに 海を渡る鴎に
鴎になりたい

*********************

さかまくあらなみも どこふくかぜの かもめみたいに
せかいのしがらみも (こう)かいのはても じゆうにとべたなら

ときのながれはむ(じょう)にも アダムとイヴさえひきはなして
だれもかれもひとりでは いきていけやしないのに

だからいま あなたにあいたくて ほねのつばさ ふるわす
たま(しい)もろともきりきざまれた からだごとだきしめて
ほろびゆくまえに

こごえ(そう)なふぶきも そしらぬかおの かもめがわらう
じだいのあやまちも あいのれんさも とわにとけぬ(ざん)せつ

ほしのいのちがき(しん)でも さいげんなきよくぼうのうずへ
みちびきのはこぶねにも うたがいのめをむけては

せめていま あなたにふれたくて かれたちしお もやして
こころまでつちにかえらぬ(よう)に そのむねにやきつけて
くだけちるまえに

しんたくににたいなづまひかる
した(がう)のか さか(らっ)ているのか
こんとんのよる ひとり

だけどいま あなたにあいたくて きおくにもすがりつく
おしよせるはとうにのみこまれ おぼれてしまわぬため
うまれかわるなら

だからいま あなたにあいたくて ごこうなどささずとも
このふゆのてんまつをむかえに うみをわたるかもめに
かもめになりたい


※カッコ内は1音

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集中】鴎

406Rさんの歌詞募集に応募も落選したものを改めて曲募集してみますw

よろしくお願いしますm(_ _)m

閲覧数:584

投稿日:2017/12/03 00:49:28

文字数:991文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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