
どこを探しても求めてもセミの抜け殻
出ない、まだ出ない……どこにあるのか
この夏の思い出ひとつ
どこかに落としたみたい
僕の心ひとつ空いた
その隙間埋めるもの
島を騒がしくする
そこら中で鳴くセミ共
君たちが蛹を捨てて
捨てていった抜け殻を
朝も昼も夜も島中走り回ってさ
たった10ベルの売値でも
思い出はプライスレス
だけどいつまでも抜け殻は
出ないままで
みんなが持ってても
僕一人、虫あみもって……
打ち上がる花火が綺麗
みんなが空見てるとき
僕一人、木の陰見てる
「ぼくのなつのおもいで」
だけどセミの抜け殻
出ないまま9月が来て
もう出ない……セミの抜け殻
空白の夏の影
どこを探しても、もう出ない
セミの抜け殻
あの日、探してた
空白の図鑑のページ
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