ついばんだ指の甘さに
心までとけるのなら
底のない水面に
溺れるのも悪くは無いと
海月が月に照らされて
境界さえも滲むまま
一人を想ってたゆとうのなら
「それが貴方でもいいでしょう?」

揺れる波間に魅せられて
幻とさえ分からずに
美し[やさし]貴方に惹かれたのです
たとえ夢でも構わない
見つけたのは私だけだから


手に獲った指の白さに
心からゆらぐのなら
果てのない空白に
囚われるもまた一興と
烏が月に照らされて
境界さえも見せぬまま
独りを想って俯くのなら
「それは貴女にも在る(ある)でしょう?」

震える夜に残されて
うたかた一つ消えたとき
愛し[かなし]君だと知り得たのです
例えば嘘でも惑わない
望んだのは私なのだから


ともる灯りに満たされて
照らす月音聞きながら
奏でる[あそぶ]調(しらべ)に夢見たのです
このまま散るなら嘆かない
崩れたのは別つ道だから

「きっと彼方(あなた)なら識る(しる)でしょう。」

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  • 非営利目的に限ります

宵ふたつ

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投稿日:2009/09/13 04:24:09

文字数:417文字

カテゴリ:歌詞

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