『路上シンガーは今日も歌う』
作詞・くさびん

路上シンガーは今日も歌う
尊厳を歌に変え歌う
いつ誰かに響くかは知らないが
路上シンガーは今日も歌う
羞恥を歌に変え歌う
過ぎ去っていく現代人に向かって

昔はこうなるとは思わなかった
きっと世界は変わると思ってたから
けど相変わらず世界は変わる兆しもない
だから今日も歌うしかないんだ

駅の前で歌うシンガー
今日も歌う
お涙頂戴な戯れ言歌う
駅の前で歌うシンガー
今日も叫ぶ
理不尽なや不条理を拙いメロディに
乗せながら

路上シンガーは今日も歌う
愚痴を歌に変え歌う
いつ誰かに届くかは知らないが
路上シンガーは今日も歌う
怒りを歌に変え歌う
生き急いでる現代人に向かって

いつかは見つかると思ってたんだ
きっと未来は明るいと信じていたから
けど相変わらず曇天は晴れる兆しもない
暗転が翻る兆しが無いんだ
変わってないのは僕か世界か
だから今日も歌うしか出来ないんだ

公園前で歌うシンガー
今日も歌う
おひねりとかも望みながら
公園前で歌うシンガー
今日も叫ぶ
悲しみや苦しみを稚拙なメロディと
混ぜながら

承認欲求歌うシンガー
今日も歌う
横切られながら相変わらず歌う
承認欲求歌うシンガー
今日は嘆く
お涙もおひねりも要らないから
誰か少し聴いてってくれ

駅の前で歌うシンガー
今日も歌う
お涙頂戴な戯れ言歌う
言葉にすればきっと変わるって信じてた
公園前で歌うシンガー
今日も歌う
おひねりとかも望みながら
「いつか変わりたい」って咽び歌う

指を腫らし歌うシンガー
今日も歌う
声と涙枯らし綺麗事歌う
瞳腫らし歌うシンガー
今日も叫ぶ
絶望や希望を拙いメロディに
乗せながら

路上シンガーは今日も歌う
尊厳を歌に変え歌う
いつ誰かに響くかは知らないが
路上シンガーは今日も歌う
羞恥を歌に変え歌う
過ぎ去っていく現代人に向かって