思い出の中で 深く揺れてる
わたしが 私の心根を刺している
したたる血 縄を見ないふりして
今日も 息をしているんだ。

ただ、生きたいと 只願いながら
まだ、死を謳歌するというのなら、私は。

いつか来る終わりの話よりも
その過程の 今を 失って、話して
痛い
記憶すら空に放して
この音の中で
まだ歌えるのなら……
まだ、息をするなら。


幾度、筆を折ろうとしただろう。
幾度、背表紙を望んだだろう。
最後にふさわしい一文を
探して
探して
ここまで来たんだろう。

まだ生きたいと、また願うのなら
ただ、この世界で、ただ。

もう、さようならをすぐ、告げるのなら、
ついに、それを選ぶと言うのなら、私は。

いつか来る終わりの時には
その過程を そう、今 笑って話して
いよう。
未練すら ここに遺して
あの音の中に
まだ、残せるのなら。
ここに、遺していくよ。

あの日、描いた一文
その、終わりを。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

常世へ送る詩

構成は

A→B→S→C→B'→B''→S'→D

だと思います。

歌をつけてくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。

閲覧数:99

投稿日:2024/01/19 21:47:36

文字数:405文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました