果て無く続いていくこの道すがら
過ぎ行く人波に攫われながら
僕はつい後ろを振り返ったから
ここに残るは魂の抜け殻

歪んだ心を紡いだその声も
ざわめき始めた世界の中で
そのまま消えてく このまま消えていく
悲しみを残して

繋いだ指と指 絡ませながら
辿り着いた先は愛の海原
僕は不意に力を緩めていたから
零れ落ちていった夏の貝殻

閉ざした心を隠したその声も
取り繕えない時間の中で
そのまま消えてく このまま消えていく
虚しさを残して

至る所に散りばめた記憶たちが頬を濡らす
それだけじゃない愛しさは時を超えて僕を窶す

ただ恋をしただけ
夢を求めただけ
焼け爛れてくまで
この胸を焦がして

夜毎うなされる悪夢まで愛が溢れて
日毎繰り返す過ちに目を塞いでいた

飛び交う感情に息を潜めて
贖う事さえも もうできなくて
いっそ天届くまで羽ばたかさせて
それも叶わぬなら僕を殺して

歪んだ心を固めたこの声も
偽りだらけの未来の中へ
そのまま消え行け このまま消えて行け
絶望を引き連れ

流れを止めて少しだけ 佇むように引き取るから
淋しさだけがとめどなく 突き刺すように僕を満たす

誰にも癒せない
誰も求めていない
今でもこの胸に
絡まるように あるひとり
それ以外 誰にも

果て無く続いていくこの道すがら
過ぎ行く人波に攫われながら
いつまで 痛みを 隠して どこまで あの時を 汚して
広がる 虚空の 彼方に 飛び散る 自分を 探して
行けば良いの? 僕のままで
死ねば良いの? 夢の中で

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

風に向かって

同名の某ピアノ曲を聴きながら、つらつら書いた試作です。
ひさしぶりに曲を聴いた懐かしさついでに公開しました。

特に曲を作るつもりもないので、詞単体での公開です。
すごく昔に書いたのですが、このテンションはもう書けそうにないですね。
ううん、懐かしい。

閲覧数:153

投稿日:2015/07/27 00:29:19

文字数:655文字

カテゴリ:歌詞

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