間奏曲第３番

色々ご自由にどうぞ。

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ガラスの向こう側には　煙のような幻
時計の針だけが　空気を震わせ
空の色　赤から黒へ

四角い"月の光"が　モノクロの街を照らす
壊れたtelevision　白とオレンジの
光が部屋の中　照らす

遠くで招く幻

風の音　獣の遠吠え
雨の音　次第に遠ざかるサイレン
投げられたサイコロ　何も見えず
地下に転がり落ちる

ガラスの向こう側から　誰かを呼ぶような声
絡みついた糸が　身体を震わせ
海の色　青から黒へ

四角い"月の光"が　猫の瞳を惑わす
空から落ちてきた　灰色の涙
鳥達が戸惑い　逃げる

遠くで歪む幻

未来へ伝えたい　人々の想い　願い
空の彼方で　全てが砕け散る

夏の日　閉じた扉　開ける鍵のないままに
ひとり　夜がただ明けるのを　待つだけで

割れたガラスの破片が　時の流れを狂わす
声はもう届かず　心も届かず
いつか崩れ行くとしても

四角い"月の光"が　最後の時に誘う
穏やかなひと時　穏やかな心
穏やかな場所へと続く

遠くで光る幻